一般社団法人 日本乳癌学会

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乳癌学会の紹介


若手乳腺外科医のページ

乳癌学会へようこそ

最終更新日:2024年6月11日

若手医師・医学生の皆様へメッセージ

若手医師・学生の皆さん、乳癌学会「若手医師・医学生の皆様へ」のページをご覧いただきましてありがとうございます。皆さんはすでに医師になっているか、あるいはこれから医師になろうとしていて、どの領域をご自分の専門にしようか考えている最中と思います。医療や医学は人のためにありますが、それは苦しみの原因となる症状をとったり、命を落とすような病を治したりすることなど人が健康に快適に生活できるようにすることが主な目的です。その中でも、命を助けることには大きな意味があります。
乳腺診療の専門家は乳癌で命の危機に直面している人を少しでも多く救うことを目的として日々研鑽を積んでいます。乳癌学会は乳腺診療に携わる医療人のスキルの向上を様々な方法でサポートすると同時に、患者さんに安心して治療を受けていただくための情報提供や、また患者さんだけでなく一般の方にも予防のための検診の重要性やその他の情報を分りやすく伝えることも使命としています。

 

沿革と概要

乳癌学会の前身である乳癌研究会は1964年に最初の学術集会が開催されました。この研究会では、施設会員が登録され、施設単位で活動することが原則でした。年に2回の学術集会で特定のテーマについて発表や討論が行われました。それぞれのテーマは、集会の当番世話人によって選定され、国内の乳癌動向を知る上で興味深いデータとなっています。

1967年には、「乳癌取り扱い規約」の初版が刊行され、乳癌登録も毎年紙ベースで行われておりました。しかし、組織が大きくなるにつれてさまざまな問題が浮上し、1992年に乳癌学会が設立されることになりました。学会の設立当初の最大の目的は、個人単位での登録を通じて会員同士が自由に発表し、討論することで、基礎的な研究や臨床研究のレベルを向上させることでした。これらの目標は先人たちの努力により達成され、さらに発展しつつあります。会員数(準会員含む)は当初の3715名から増加し、2015年には10,000人を超える規模となり、学術集会での応募演題数や参加者数も増えてきました。

乳癌学会発足後、主な出来事としては、乳癌取り扱い規約第11版の刊行や、1994年に機関誌であるBreast Cancer誌の創刊、同年には班研究の制度が立ち上げられ、翌年には乳癌学会奨励賞が制定されました。1996年には会員間の情報共有を目的としたNews Letterの発行が始まり、1997年には専門医制度が導入され、乳癌学会のホームページは1998年に開始されました。また、2003年に理事長制が導入され、さらにガイドラインの導入や中間法人化が進められ、2010年からは一般法人化され、日本医学会に加盟するなど、乳癌学会の社会的地位は高まっています。

乳癌学会は順調に発展しています。Breast Cancer誌は2022年にImpact Factor 4.0を獲得しています。しかし、時代の変化や社会の要求も変化しています。定款に記された学会の目的を念頭に置きながら、乳癌に関する研究、教育、診療の向上に努めています。

 

会員数の推移

(文責 広報・渉外委員会 委員長 島津研三)

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