一般社団法人 日本乳癌学会

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乳癌学会の紹介

乳腺診療の魅力

最終更新日:2024年5月9日

女性の癌で罹患率トップである乳癌を診療する

乳癌は女性で最も高い罹患率の癌であり、年間約10万人が罹患します。年々患者数が増えていることから、乳腺診療に携わる医師が常に求められています。
また、乳癌は比較的緩徐に進行し、比較的良好な予後が期待できる癌と言われていますが、何年も経ってから再発するケースもあります。長期的な経過を辿ることが多々あるため、患者さんのいろいろなライフステージに寄り添う必要があり、チーム医療も非常に盛んな分野です。さまざまなメディカルスタッフが協力し患者さんを支えることで、お互い非常によい刺激となり勉強になることが多いです。

幅広い診療体系

乳腺診療の流れは、まず検診や正確な診断から始まり、乳がんの治療は手術、薬物治療、放射線治療を組み合わせて治療が進みます。近年は遺伝子診療を含め、多岐にわたる幅広い知識が必要であり、これらを総合的に判断し治療戦略を組み立てるのも乳腺診療医の役割です。診断から治療までトータルで診療できることを魅力に感じ、乳腺診療に携わる医師も多いです。診断、手術、薬物治療、放射線治療、いずれの分野も短期間に急速に発展していきますので、医療者側も常に情報のアップデートが求められています。乳癌は、他の癌腫に比べて薬物治療、放射線治療の効果が良好と考えられており、何を選択するかは医療者の腕の見せ所です。また、新たな薬剤の開発も活発で予後が大きく改善する事もあり、やりがいを感じることができます。

手術手技の習得

手術に関しては、表在臓器であることから、若い先生も積極的に執刀の機会を得ることができる分野です。その一方、患部は日常的に患者さんの目に入る場所であり、整容性も求められます。患者さんの満足度が高い治療を目指した手術手技の習得には匠の技が求められ、修練のしがいがあります。さらに整容性追求を目的とし、形成外科との連携による乳房再建術も行われており、乳癌切除方法も多岐にわたります。

興味深い研究分野

乳癌は腫瘍学(oncology)としての研究に関しても興味深い分野です。乳癌は世界的にも罹患率がトップであり、新薬の開発や高精度の検査、個別化治療などの分野において研究が日々進んでいます。
一通り臨床を学んだ後は、今度は研究の方で知識を深めてみるのもおすすめです。乳癌の分野の研究は多様性に富んでいます。臨床研究で新薬に関わるもよし、基礎研究で免疫や癌微小環境などを研究し新しい診断方法や治療法の開発に関わるもよしです。

様々な働き方

乳腺診療に携わる医師の働き方は臨床医だけでなく、研究や留学、開業などの選択肢もあります。また育児休暇から復帰後は時短勤務をされている先生もおられます。ご自身のライフステージや希望に合わせて、いかようにも未来を切り拓いていくことができます。
また、男女ともロールモデルとなる先生が多く、自分の理想像が見つかるはずです。若手向けのweb勉強会もあり、日々の診療の小さな悩みも意見交換できますし、同年代の頑張りがモチベーションアップにつながります。

充実したライフワークバランス

急変や緊急手術が少ないことや、治療法がある程度統一されていることから主治医以外でも病状が理解でき、当番医での対応が可能ですので、夜間や休日の呼び出しはほとんどありません。さらに、手術時間も比較的短時間であり、フレキシブル働けるので、特に子育て世代には対応しやすい分野といえます。このように、ライフワークバランスが整っていますので、プライベートな時間を確保することで、医師としても人としても充実した生活を送ることができる診療科であると思います。

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