小さな声かけが、大きな前向きにつながる看護を目指して

和歌山ブレストクリニック 看護師 岩谷里恵 先生
自己紹介
私が看護師を目指したのは昔から人と接することが好きで、患者さんに寄り添えるような人になりたいと高校時代に思ったからです。そして、日本赤十字社和歌山医療センター併設の看護専門学校を卒業後、同病院の病棟や外来看護師として20年以上勤務しました。現在は和歌山ブレストクリニックで、2020年のオープニングから働いています。
乳腺診療に携わるきっかけ
乳腺診療に携わるきっかけは、2010年に日本赤十字社和歌山医療センターに乳腺外科外来が新設され、その部署で働くことになったからです。そして気付けば退職までの10年間、乳腺外科外来で多くの患者さんや家族の方と出会いました。
患者さんの様々な環境、受け入れ方、気持ち、思いなどを聞き、患者さんとの関わり方などたくさん経験できました。その結果、私の声かけや態度により患者さんが少しでも前向きに考えられるようになったり、頑張ろうと思ってくれることを実感するようになり、喜びを感じるようになりました。
日々の業務について
午前は9時、午後は14時から申し送りとカンファレンスを行って診療が始まります。
私は主に診察について、診察の介助や、針生検、小手術などの介助を行っています。中でも乳腺専門クリニックとして私が取り組んでいるのが、患者さんの心のケアやサポートです。
患者さんは不安いっぱいで来院されます。そのため、検診の必要性や、乳がん治療について理解してもらえるよう、初めて来院した時から患者さんに寄り添い、検査中や検査後、診察後には出来るだけ患者さんと話ができるよう心がけています。乳がんと告知されても、定期受診が大変でも、「受診して良かった」「不安なことや聞きたいことは聞いてもらえる」と思って少しでも安心してもらいたいと考えながら患者さんと接しています。
仕事のやりがい
年一回来院する検診の方でも「今日も看護師さんと会えて嬉しかった」「顔見るとほっとする」と言ってくれたり、乳がんと告知されても「治療頑張る」「来てよかった」「またここに戻ってくるわ」と言ってくれます。また治療中の患者さんも「いつもありがとう」「会うと元気出るわ」「ずっとここに居ててほしいよ」と言ってくれます。今では患者さんだけでなく、患者さんの家族や友人の方も多く受診してくれています。大変嬉しく、非常にやりがいを感じる瞬間です。
患者さんやスタッフのことを考えてくれる院長と、自分が目指していた環境の中で乳腺外科の仕事ができており、まさに仕事が生活の一部として、ストレスなく毎日充実した日々を過ごしています。
今後について
やりがいをパワーに変え、当クリニックの理念である「乳腺に関わるすべての不安を安心にかえるクリニック」を忘れず、これからも一人一人の患者さんと関わりを持ち、今までの経験を活かし、このクリニックなら安心して受診できると感じてもらえるよう、自分の役割を果たしていきたいです。

