おもしろい分野であり、ライフスタイルに合わせた働き方もできます!
原勇紀 先生
【出身大学】長崎大学 【卒業年】2016年
今までどのような病院で働いてきましたか?
研修医2年間は大学病院と市中病院で過ごしました。長崎大学病院 腫瘍外科に入局してからは3年目に大学病院で乳腺外科だけでなく、呼吸器外科、小児外科、消化器外科をローテートしました。外科専門医に必要な心臓血管外科の症例は研修医期間に集めていたので、心臓血管外科をローテートすることはありませんでした。4年目から7年目は医局の関連病院で勤務し、乳腺外科だけでなく消化器外科としても働いていました。8年目となる現在は大学病院で乳腺内分泌外科に所属して働きつつ、博士号を取得するために大学院生として勉強しています。
乳腺科を志望した理由、決め手はなんでしたか?
もともと外科には興味を持っていたのですが、研修医1年目の4月に乳腺内分泌外科をローテートし、同年の7月に乳癌学会学術総会に連れて行ってもらったことがきっかけと思います。学会で「乳腺の分野はこんなにおもしろいんだ、すごいな」と研修医ながらに非常に興味を持ったことを覚えています。
現在取り組んでいることや研修や研究について
大学院に入学し、博士号を取得しようとしています。
長崎大学病院 病理診断科 山口倫教授のもとで臨床と研究を行う予定です。
やりがいについて教えてください
やはり乳癌患者さんの最初から最期までを診ることができることではないでしょうか。診断から手術、その後の薬物療法(+放射線療法)と外来フォロー、再発後の治療と緩和ケアと多岐にわたります。また、乳癌のBiologyと患者さんの希望にそった術式や術前・術後治療計画、再発後治療を考えることもやりがいと思える部分ではないでしょうか。
所属学会での活動について教えてください
MIRAY1に所属し、主に教育グループで活動しています。教育グループではオンラインセミナーやサマーセミナーなどを通して、専門性の決まっていない若手や研修医、医学生に乳腺診療に興味を持ってもらえるような企画をしています。
ホームページを見ている後輩たちへのメッセージ
乳腺外科は外科専門医をベースとしたサブスペシャリティであり、取得までにローテートする消化器外科、呼吸器外科、心臓血管外科などの大変さがあるかもしれません。一方で、これらの領域で学んだ知識や技術が乳腺外科でも非常に有効に活用できることが多くあると思います。また乳腺診療はおもしろい分野であり、かつライフスタイルに合わせた働き方もできるところです。少しでも興味があれば是非ご自身の病院でローテートしてみてください。